フリーランスエンジニアは、業務委託契約を結んで仕事をしていくのが普通だ。ただ、こうした仕事をする際は、きちんと労働法規に照らして妥当かどうかチェックするよう心がけるのがいいとされている。というのも、世の中には違法な業務委託契約も多数存在しているからだ。
とくに多いパターンとしては、実質的には雇用契約を結んでいるのと何ら変わらないのに、業務委託契約だと一方的に主張するケースである。これは、社会保障費の負担が軽減されるので、雇う側にしてみればメリットが大きいだろう。ただ、労働者の安全を確保できないので、労働法規に照らせば違法な状態だといえるのである。いわゆる偽装請負というもので、最も多く見られるものだ。こうした違法状態の下で働いていると、知らず搾取されることとなる。格差はどんどん開いていくので、正しい状態に矯正しなければならない。ただ、矯正をするにしても裁判に訴えるぐらいしか方法がなく、労働者側に非常に大きな負担となる。
こうした負担を回避したいのであれば、それはもはや最初から間違った契約をしないことに尽きる。労働法規を詳しく調べておくだけで、こうした間違った契約にも気づくことができるのだ。どこかと契約をするときには、きちんと契約書を交わして書面の内容を確認し、間違いがないかどうかチェックするのが妥当である。無料で相談ができる場所もいくつかあるので、専門家に意見を聞くのも悪い方法ではない。